大分県の風力発電を考える

風力発電を考える会おおいたのブログです。

環境影響評価書 住民・大分県の意見と関電の見解

大分臼杵風力発電合同会社関西電力の子会社)による、環境影響評価書が縦覧され、ネット上でも公開されています。

http://www.kanso.co.jp/environment/assessment/oitausuki/002.html

縦覧でもネット上でも、コピーができないため、ネット上の文書のスクリーンショットをここでは掲載します。

大部なうえ、専門的な文書なので普通の市民に読みにくいものですが、まずはここから読んだらいいのではないか、という部分のスクショを公開します。

 

まずは

「第11章 準備書についての意見と事業者の見解」です。

説明会や意見募集で出された意見と、大分県が国に提出した意見について、関電が見解を示しているところです。

特に、大分県知事意見は、評価準備書に対して詳しい指摘をしており、事業者の見解も評価書の対応する箇所を指摘して参照するように、としています。ここを見て、示された箇所を読むようにするといいと思います。

https://my.ebook5.net/oitausuki/dai11syou/

 

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環境影響評価書の縦覧と説明会開催

(仮称)大分•臼杵ウィンドファーム事業の環境影響評価書の縦覧と住民説明会開催が行われます。
4月1日付の大分合同新聞大分市報にて公告されます。

事業者 大分臼杵風力発電合同会社関西電力の子会社)

今和4年4月1日(金)大分合同新聞紙面において公告を予定

評価書縦覧期間
令和4年4月1日(金)〜令和4年5月2日(月)8:30~17:15
※土・日・祝日を除く

縦覧場所
大分市役所 環境対策課、鶴崎•稙田市民行政センター、大在・坂ノ市・佐賀関市民センター、本神崎•一尺屋連絡所

説明会
令和4年4月17日(日)10: 00~12 : 00
坂ノ市公民館

その他
市報(4月1日号)において、評価書の縦覧と說明会の開催についてお知らせ

https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/electric/detail/furyoku_oitausuki.html

オンライン政府交渉のご報告

8月26日に、国とのオンライン交渉を行いました。日本共産党大分県地方議員団が、毎年、上京して行っている政府レクチャーの活動が、コロナ禍の中の今年はオンライン交渉・レクチャーとして行われ、私たちも要望を提出し、経済産業省環境省の担当者と交渉に参加しました。

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政府交渉の様子1

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政府交渉の様子2

写真は、堤栄三大分県議のフェイズブックでの投稿より

https://www.facebook.com/photo/?fbid=1950298968512277&set=a.113172575558268


以下に、要望書(文責:福間健治大分市議)と、交渉の様子の報告を掲載します。

 

(仮称)大分・臼杵ウインドファーム事業に関する要望書

大分市臼杵市の境界に位置する佐賀関半島の尾根には、コスモパワー(株)、関西電力(株))2社による風力発電建設計画が進められています。(仮称)大分ウインドファーム事業は既に事業着手されています。(仮称)大分・臼杵ウインドファーム事業は、来年度の事業着手をめざしています。

これまで佐賀関地区での住民説明会、「風力発電を考える」つどいでなどでは、風力発電施設建設による生活となりわい(農林水産業業)への影響、低周波音による健康被害森林伐採による自然環境・景観の破壊、土砂流失・増水などによる自然災害、希少生物への影響などを危惧する声が多数寄せられています。

現在、関西電力(株)は、環境影響評価準備書に対する経済産業大臣勧告(騒音・土地の改変・鳥類に対する影響)を受けた改善措置に取り組まれていると聞いています。また風車の数・位置、出力規模についての計画変更がされています。こうした内容については、関係住民などにはいまだに、十分な説明はありません。

今後、環境影響評価の評価書を作成し審査・届出・公告となります。林地開発申請が審査・許可をうけ、来年度からの事業着手をめざしていると聞き及んでいます。

しかし、関係住民への情報開示や説明不十分との批判と怒りの声が随所で聞かれます。つきましては、下記事項について要望いたします。

1、風力発電施設建設については、風車の数、風車の位置、出力規模の計画変更が行われているが、住民には知らされていません。関係住民・利害関係者へ丁寧な説明をおこなうよう事業者へ指導をおこなうこと。

2、環境影響評価準備書に対する経済産業大臣勧告の改善措置はどこまで進捗しているのか明らかにすること。

また改善措置が終了しだい、改善措置の内容について地元住民や利害関係者に説明会を実施するよう事業者を指導すること。

3、経済産業省においては、地元住民等の率直な意見・要望を受け止めていただき、大分県大分市とも協力し、今後の対応方に生かしていただくこと。

①(仮称)大分・臼杵ウインドファーム事業は、一尺屋地区では、建設計画段階から事業主と地区連合区長会で協定が図られた。区長会の住民をないがしろにした非民主的な建設推進に、一尺屋地区住民の7割の世帯が反対している。特に上浦の笠方地区(風車建設予定地から1Km圏に居住する住民25世帯の22世帯が反対している。)

また今年4月の大志木地区の自治会総会では、風力発電計画については、質問もさせないという横暴な姿勢で議案を採択している。

地域住民の納得や合意形成ができていない事業計画は、いったん白紙に戻し、住民の納得と合意形成をおこなうことを事業者に指導すること。

低周波音被害については、事業者は環境省基準に基づけば、健康への影響はないとの1点張りです。低周波音被害についての、認識についてお示しください。

③地権者との借地契約においては、「承諾する」「承諾しない」は地権者の意思を尊重すること。

 

下川(自然と一尺屋を守る会副会長)

令和2年3月29日の上浦地区の年次連合区総会は、コロナ禍のため、書面での開催となった。152件に全戸配布された議案書に署名押印するように、と書かれていた。議案は4本あり、3本の通常議案とともに、第4号議案に風力発電事業に関する工程表および確認書が提案されていた。ほとんどの住民が文面を読まずに署名押印した。区長を信用していた方が多いから。風力発電についての説明もなく、同意をとるなど、バカなことがあるか、と「自然と一尺屋を守る会」を立ち上げ、風力発電反対の署名を上浦地区で、現在のところ112件の反対署名を集めた。署名をしたので取りに来てほしいというところがさらに4件ある。反対署名はおそらく120件に達するだろう。

関西電力のやり方はまったくひどい。

個人の私有地について仮契約をした方から連絡があった。仮契約書を第三者に見せた場合には法的措置をとると書いてある。借地契約の本契約書が郵送で届いたが、どうしようかと思っている、ということだ。

地域住民のほとんどが反対しているが、最初は地区のほとんどの住民が賛成だということになっていたのは区長のやり方がひどかったからだ。区長がどういう形で関西電力と手を結んで山を壊すのか。山の傾斜は30度以上ある。国に砂防ダムを4か所つくってもらっている。上浦地区には土砂災害危険地区に指定されている場所が数か所ある。

私たちは山と海を見て育った。山は母、海は父。風力発電計画を知ってから山に3回のぼった。尾根には地区住民がみんな知って15~16本の山桜があって、住民は国宝級だと思っているこの木々が伐採対象となる。(尾根の山桜群の写真を見せる)名を「猪の首の山桜」という。西南戦争のときに、官軍が臼杵城を攻めるのに、総大将が山桜のところに陣取り、「こんな大きな素晴らしい桜だ」と言ったという。   このとき、その総大将は陣羽織と錦の御旗を住民に下賜した。子孫をたどったが、陣羽織と錦旗は焼失したようだ。

尾根の木が切られれば、保水力がなくなる。切土は一尺屋上浦地区に全部落とす計画だ。盛土もいちばん危険な場所、砂防ダムのあるその上につくる。ここの傾斜は35度ちょっとある。われわれは地区にいられなくなる。

もしこの事業の工事を強行するようなことになったら、私たちは「老人行動隊」をつくって自力で阻止する。

「せきの郷」という老人介護施設(医療法人関愛会が運営)がある。風力発電ができる1年間撤退するという。そんなバカなことがあっていいのか。松尾校区長は、「病院は赤字だから撤退するのは当たり前」と言っている。佐賀関病院(関愛会の中核病院)が怒って、関西電力を呼んで意見書を出した。関愛会の意見書に関西電力からの回答はない。ひどい。

最新情報だが、関愛会は、風力発電ができたら「せきの郷」の再開はしないが、風力発電計画が撤回になったら再開の可能性は非常に高くなると言っている。

ぜひ計画の白紙撤回を。

 

山野(大志生木在住。風力発電を考える会おおいた世話人) 

下川さんとは尾根をはさんで反対側に住んでいる。低周波音被害は心身の健康に大きな影響があることを知り、大変なことだと思って、地元説明会で質問すると、関西電力は「低周波音による被害はない」と答えた。関西電力管内である和歌山で被害があると聞いていたので、尋ねなおしたら「和歌山でも被害はない」と言い切った。国の検討会報告を錦の御旗のようにして自信すら見せて答えた。

工事にあたって、盛り土をしたり水を流したりするのは、大志生木ではなく尾根の反対側(一尺屋方面)だからいいだろう、とさえ関西電力は言った。どの地域であっても被害は許されないと私は抗議した。

騒音被害と低周波音被害は区別して対応してほしい。低周波音被害は個人差もあり複雑で、深刻だ。低周波音で自律神経を冒されやすいと聞いてぞっとした。私は40年前に自律神経失調症をわずらったことがトラウマのように思い出された。今は佐賀関の緑ときれいな海を感じながら生活しているが、高齢になった今、二度とあのつらさには遭いたくない。

国は風力発電による低周波音被害が全国に広がっているときに、低周波音の環境基準を示すことなく、影響なしと言い続けるのか。

大志生木の総会のときに、質問をしたいと挙手をして、発言用のマイクを世話人の方が持ってこようとしているときに、突然、採決をして発言を封じられた。マイクの係の世話人の方も驚いた様子だった。 大志生木は全世帯377で、総会への現出席は76。賛成51、反対2。23はどちらにも手を挙げず保留。その後、私は抗議して委任状に頼らず、住民一人ひとりに風力発電建設について聞き直すべきだと言ったら、「一度決まったことは覆せない」と言われた。私が風力発電に反対していることは地域でも知られているので排除されたようだが、不安やもやもや感を持っている人は地域にもたくさんいる。国には、事業者に住民が納得のいく説明をするようにさせてほしいし、低周波音被害が存在することを認めてほしい。

(回答)

経産省低周波音については、環境省の検討会報告では、健康影響との関連づけができない、ということだ。

地元の合意や理解を得ながら事業を進めることは重要だ。事業者には地元住民への丁寧な説明するように伝えていく。

環境省環境アセスメントは、地域とコミュニケーションをとるためのツールとしての手続きだ。地域住民に事業者がしっかり説明することは大事。経産省と連携して対応する。

 

伊藤(反対住民)

事業の内容の説明をちゃんとせずに、情報の粗い地図しか見せなくて、これに同意しろと言われてもできない。どこに土砂を出すのかもわからない。環境影響評価準備書の「改変区域」という図は、標高も入っていない等高線しか載せていない。重要な大分市道や広域農道を意図的に消していて、風車の建設場所がわからないようにしているとしか思えない。秘密主義だ。

地区によって説明が違う。

尾根の大志生木側では、水は向こう側に流れるからこちらは大丈夫だと言い、反対の一尺屋側では全然そのことを説明していない

地元4地区のうち、1地区でも反対すれば事業はあきらめると言っていた。臼杵市佐志生地区は地権者と住民が反対を決めて風車をつくれなくなったから、建設予定を5基減らした。関西電力は5基減らした理由を植物の希少種があるからだと他地区で説明している。関西電力は噓ばかりついている。バブルの時代の地上げ屋の手法だ。公共企業はこういう体質なのか。

関西電力の事業では、地元の有力者のみ賛成で、住民はみんな反対。隣接する計画の事業者のコスモエコパワーは、住民に資料も出して説明している。関西電力は有力者・自治委員のみを相手にして、住民の話は聞かない。

環境省)図面については確認するが、審査をして環境大臣意見を出している。

希少種について配慮するのは当然だが、その場合は誰に対しても説明するべき。

 

伊藤 

風車の規模についても、当初計画では2千KWの風車13基となっていたのが、現在の計画では3.2千KWの風車を8基になっていて、5基減らしても出力がほとんど変わらないように風車の規模を大きくする計画変更をしている。関西電力の説明は嘘ばかりで、地元住民は関西電力の言うことを信用していない。佐志生地区住民は、仮に風力発電を認めるとしても関西電力だけにはつくらせない、と言っている。

私も再生可能エネルギー普及は賛成だが、こんなことをやっていたら逆効果で普及の妨げだ。再生可能エネルギーに対するイメージはずいぶんと悪化した。

経産省)図面・地図はもう一度確認する。地元住民の同意・理解を得るようにきちんと説明できるように事業者に伝えたい。

 

真島(前衆院議員)

(住民とのコミュニケーションは環境影響評価のガイドラインに明記されていて、コンプライアンスの一部だ。ここで話に出たようなことを九州経産局は把握しているのか。

経産省)地元の自治体からの相談は受けていないと九州経産局からは聞いている。この場での話は九州局にも伝え、住民コミュニケーションの観点から適切に対処したい。

 

植田(風力発電を考える会おおいた事務局長)

低周波音の健康影響についての環境省の検討会報告は要するに「わからない」という結論だが、「わからない」のを「ない」と説明するのは誤りではないか。

環境省)検討会報告書は、低周波音の健康影響が「ない」と言っているのではなく、現在のところ、明らかな関連性は確認できていない、ということです。今後も検討は進めていきたい。

 

植田 

事業者は環境省の検討会報告を引用して「低周波音の健康影響はない」と説明する。「わからない」とは言わない。これはコスモエコパワーでも一緒。経産省からは、「ない」と説明すると嘘になると事業者に指導せよ。

経産省関西電力がどういう説明をしているか確認したうえで、環境省の検討会報告の内容を正しく説明するように伝える。

 

伊藤 

各省の担当者の方は現地を一度、見てほしい。できれば大臣も。現地を、地形を、見てほしい。一尺屋の高齢者たちは台風のたびにびくびくしなければいけない。重大な人権侵害だ。書面だけで許可を出すのか。

経産省)話としては承るが、コロナの影響等もあるので様子を見ながら。

環境省)コロナ等の様子を見ながら対応したい。

 

田村(衆院議員) 

天下の関西電力が、九州の適地でないところ、住居と1kmしか離れていないところに乗り出してくる案件については、厳しい目を持たなければいけない。情報開示しない、平気でうそをつく、ボス交渉で見かけの同意を取り付けるという生々しい経緯がある。一尺屋の民意はあらわれている。やり方として乱暴。大臣は私の質問に対し、住民トラブルの回避、環境影響の回避の2点を何度も強調しているが、実態としてはそうなっていない。関西電力だからといって引っ込んではダメ。住民が納得できるような説明がなされてないことについて事業者をきちんと説明するように指導せよ。

経産省)(環境省) 承知した。

 

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一尺屋の住民グループと大分市に要望

6月7日、大分市佐賀関地区の一尺屋の住民団体「自然と一尺屋を守る会」と共同で、大分市に要望書を提出しました。

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大分市環境部長と環境対策課が応対してくださいました。

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参加者からは、事業者・関西電力が区長(自治会長)を抱き込んで、反対住民の動きを妨害していることの不当性が出されました。

環境部長は、関西電力に住民に説明する姿勢が足りないとし、大分市から住民に丁寧に説明するように要請すると応じました。

 


住民から出された声の抜粋

「地域では区長だけの同意で住民に知らせがないまま、関西電力が事業を強行しようとしている」

「地域の総会でまともな説明がないまま、同意の議決をしたが、一度議決したらそれは変えられないと区長が言ってる。実際には、住民の多数が反対の意見」

「地域で住民の8割の反対署名を集めたが、区長が強硬に推進姿勢を変えずとりあってくれない」

森林伐採と工事で水害・土石流・海の汚染のおそれがある」

「計画で切られる予定の尾根の山桜は、西南戦争の際に官軍が地域住民を説得して、展望所を設置し、お礼に錦の御旗などを賜うたという記録の残り、住民が大事にしてきた場所」

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大分市に提出した要望書は以下の通りです。

 

風力発電建設計画に関する要望書

2021年6月7日
大分市長佐藤樹一郎 殿


自然と一尺屋を守る会
風力発電を考える会・おおいた

 

市民の暮らしと福祉の向上にために、日々ご尽力いただいていることに敬意 と感謝を申し上げます。
さて、大分市臼杵市の境界に位置する佐賀関半島の尾根には、コスモパワ ー(株)、関西電力(株))2社による風力発電建設計画が進められています。
これまで佐賀関地区での住民説明会、「風力発電を考える」つどいでなどで は、風力発電施設建設による生活となりわい(農林水産業業)への影響、低周波 音による健康被害森林伐採による自然環境・景観の破壊、土砂流失・増水な どによる自然災害、希少生物への影響などを危惧する声が多数寄せられていま す。
また、関西電力(株)は、環境影響評価準備書に対する経済産業大臣勧告(騒 音・土地の改変・鳥類に対する影響)を受けた改善措置に取り組まれていると聞 いていますが、その内容についてはいまだ説明がありません。その一方で事業 実施の準備は着々とすすめています。
さらに、住民説明会での意見・質問にまともに答えません。関係住民が建設 計画への銀談を申し入れても、マスコミは入れての話し合いは拒否するなど、 かたくなな秘密主義の姿勢です。住民への情報開示や説明不十分との批判と怒 りの声が随所で聞かれます。
つきましては、下記事項について善処されるよう要望したします。


1、風力発電施設建設に対する地元住民の率直な気持をうけとめていただき、
今後の対応方に生かしていただくこと。
2、電力事業者に対し、事業内容の迅速な情報開示、住民の意見・要望には真
摯に対応するよう指導・助言すること。
以上

 

(仮称)大分ウィンドファーム事業一部着工説明会 議事録【コスモエコパワー】

大分市坂ノ市地区と臼杵市の境界域に建設計画のある(仮称)大分ウィンドファーム事業の一部(西エリア)について、工事着工にあたっての説明会が1月31日に、臼杵市中央公民館と大分市坂ノ市公民館の2会場で開催されました。

私たちの会からも、別の住民グループからも参加があって、事業者・コスモエコパワー(コスモ石油系の風力発電事業会社)による説明ののち、活発な質疑応答が行われました。その議事録は、同社のホームページにPDFで公開されています。例によって、ダウンロードして保存しても、見られない仕様です。ご報告がいつまでたっても書きあがらないので、スクショしたものをとりあえずアップすることにします。

「(仮称)大分ウィンドファーム事業」に係る工事説明会開催のお知らせ|お知らせ|コスモエコパワー株式会社

 

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コスモ説明会坂ノ市会場01

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コスモ説明会坂ノ市会場02

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コスモ説明会坂ノ市会場03

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コスモ説明会坂ノ市会場04

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コスモ説明会坂ノ市会場05

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コスモ説明会坂ノ市会場06

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コスモ説明会坂ノ市会場07





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コスモ説明会臼杵会場01

 

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コスモ説明会臼杵会場02

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コスモ説明会臼杵会場03

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コスモ説明会臼杵会場04

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コスモ説明会臼杵会場05

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コスモ説明会臼杵会場06


筆者は坂ノ市会場に参加しました。ご報告は引き続き、がんばって書きます。

 

 

大分市への要望書の提出と環境対策課との懇談

ご報告が遅れましたが、2020年11月27日に、大分市に要望書を提出し、意見交換を行いました。環境部長と環境対策課が応対してくださいました。

要望書を読み上げ、提出した後、参加した会員から質問や意見を述べ、大分市側が回答する、という形で行われました。

大分市は、環境への悪影響を懸念しているとして、2019年に大分県に提出した市の意見では、かなり踏み込んだ意見を出したことを説明しました。(大分市意見書は、花宮幾雄共同代表が開示手続きをとって開示を受けました。

大分市には、風力発電関連の許認可にかかわる権限がないことや、そのために情報をあまり持っていないことが述べられましたほか、環境破壊や住民とのコミュニケーションなどについては、事業者・関西電力に必要な要請は行うと大分市は言明しました。

 大分県との意見交換で得た情報については情報提供も行いました。(環境対策課は森林法関係の情報を持っていないなど)

 基礎的自治体としてのかかわり方も模索ししていることにも言及され、市としての関電との環境保全協定の締結には否定的な態度表明をしながら、地域と関電とで協定を結ぶことになっていると聞いている、としました。協定締結の主体となる「地域」とはどの地域団体のことなのか明確にしてほしい、と私たちが要望すると、調査を約束しました。

 

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要望書を環境部長に手渡す

大分市への要望書は以下の通りです。

 

2020年11月27日
大分市長 佐藤樹一郎様
風力発電を考える会・おおいた  共同代表 花宮幾雄

風力発電事業計画に関する要望書

地域住民の暮しと福祉の向上等のために、日々ご尽力いただいていることに感謝を申し上げます。 さて、大分市臼杵市に位置する佐賀関半島の尾根には、(仮称)大分ウインドファーム事業計画 がコスモパワー(株)、(仮称)大分・臼杵ウインドファーム事業計画が、関西電力(株)によって進 められています。
これまで隣接地域である佐賀関地区などで実施した「風力発電を考える」つどいでは、風力発電 事業による生活となりわいへの影響、低周波音による健康被害森林伐採による環境破壊、希少生 物への影響などを危惧する声が多数寄せられています。
また関西電力(株)は、環境影響評価準備書に対する経済産業大臣勧告(騒音・土地の改変、鳥類に 対する影響)を受けた措置が取り組まれています。
しかしこれまでの関係住民等への説明が不十分で、事業者の誠意のない対応に批判の声が寄せら れています。なによりも地元住民等への十分な説明、納得と合意のもとで、事業は進めるべきです。 よって、下記事項について要望します。

1、事業者に対し、それどれの事業段階において、周辺住民(利害関係者)などに丁寧な事前説明会を実施すること。住民の意見・質問には誠意をもって対応するよう要請すること。

2、大分市として事業者と、風力発電事業計画予定地域周辺住民の生活環境保全のために、環境保全協定を締結すること。

3、(仮称)大分・臼杵ウインドファーム事業については、経済産業大臣勧告実施後の全住民を対象にした説明会を実施すること。住民の十分な納得と合意が得られない場合は、強引な事業着手 はしないよう要請すること。


以上

 

以下は、花宮幾雄共同代表が大分市から事務開示された、大分県知事への大分市長の意見(2019年)です。

 

(仮称)大分・臼杵ウィンドファーム事業に係る環境影響評価準備書に対する意見


大気環境について
同時期に対象事業実施区域周辺で他事業者の風力発電事業が予定されており、本事 業との複合的・累積的影響が懸念されるため、工事期間中は、大気質、騒音及び振動 について継続的にモニタリングを実施して現況を把握し、近隣住民の生活環境への影 響が懸念される場合には、追加的な環境保全措置を講じること。
風力発電施設の稼働に伴う騒音レベルについては、事後調査を実施しないとしてい るが、対象事業実施区域周辺に複数の住居が存在しており、静穏な環境を有している 地域性であることから、施設稼働に伴う騒音による生活環境への影響が懸念される。 このようなことから、周辺住民の生活環境への影響を適正に把握するために、専門家、 周辺住民の意見を踏まえながら、事後調査を実施すること。
この場合における事後調査は、騒音測定に加え、騒音及び低周波騒音に関して周辺 住民への聞き取りを行うこととし、周辺住民から問合せ、苦情等が寄せられた場合は、 速やかに状況を把握し、適切な対応を講じること。
環境影響の程度が著しいことが明らかとなった場合の対応の方針については、環境 保全措置に施設の稼働制限を加えること。

水環境について
工事の実施に係る沈砂池等の濁水対策は、降雨条件を40mm/h で予測・評価している が、2017年の台風18号時において佐賀関地区では60mm/hを超える降雨量を観測して いることを踏まえ、近年増加傾向にある集中豪雨を考慮した機能的な設計とすること。
本事業に加え、他事業者による風力発電事業が隣接して計画されており、対象事業 実施区域及び周辺の尾根部が広域に渡って改変される。このため、地表水の流向変化 が懸念されることから、改変面積の最小化を図ること。
工事中及び施設稼働後においても周辺河川や水生生物等の状況を把握し、近隣住民 の生活環境への影響が懸念される場合には、追加的な環境保全措置を講じること。
周辺住民から問合せ、苦情等が寄せられた場合は、速やかに状況を把握し、適切な 対応を講じること。

風車の影について
風車の影による影響は、環境保全措置を講じることにより実行可能な範囲内で低減 が図られているとしているが、一部集落では民家に影が及ぶ可能性があることから、 問合せ、苦情等が寄せられた場合は、速やかに状況を把握し、適切な対応を講じること。

動植物及び生態系について

バードストライク及びバットストライクに関して、稼働後1年間事後調査を実施するとしているが「猛禽類保護の進め方 (改訂版)」(H24年12月 環境省)で「保全措 置の効果を検証するために、工事実施前のみならず工事実施期間及び完了後数年間、 繁殖状況等のモニタリングを行なう。工事の影響を明らかにするためにはできるだけ 長期間の情報を得ることが望ましい」としていることから、専門家の意見を踏まえて 調査の継続の要否を判断し、適切な対応を講じること。また、調査の結果について、 広く一般に公表する方法を検討すること。
稼働による環境影響の程度が著しいことが明らかになった場合には、一時的な稼働 停止も含めて効果的な環境保全措置を講じること。
事後調査の終了後においても日常メンテナンス等での立入時に確認を実施し、状況 の把握に努めて適切な対応を講じること。
対象事業実施区域及びその周辺には、有害鳥獣であるイノシシ等が広範囲に高密度 で生息しており、土木工事や風車据付工事の車両の出入、植生の変化等の影響を受け て移動した個体が近隣集落の生活環境へ影響を与えることが予見されるため、工事及 び施設の稼働が対象事業実施区域内に生息する動物に与える影響について、専門家等 からの助言を踏まえて適切な対応を講じること。
改変部分の緑化については現存植生の再生を基本とし、地域生態系の保全に配慮し た緑化となるよう努めること。重要種の移植を実施した箇所のモニタリングのみでな く、改変区域全体の植生等について事後も含めたモニタリング調査を実施し、保全措 置の効果について検証を行うこと。
土壌に含まれる種子や土壌動物等の移動による生態系への影響を考慮し、工事の実 施に伴い発生する残土の対象事業実施区域外への搬出は行わないこと。
工事及び施設の稼働による動植物への影響を低減するため、改変面積を最小限にと
人と自然の触れ合いの活動の場について
対象事業実施区域内に「樅の木山セラピーロード」の一部が含まれていることから、 稼働後も地域住民からの意見を踏まえて、セラピーロードへの影響を評価するととも に、必要に応じて環境保全措置を講じること。

廃棄物について
事業活動に伴って生じた廃棄物については、出来る限り有価物として有効活用し、 有効活用できないものについては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき適正 に処理すること。

複合的・累積的影響について
同時期に対象事業実施区域周辺で他事業者の風力発電事業が予定されており、本事 業との複合的・累積的影響が懸念されることから、他事業者と情報を共有するなどし て、必要に応じた適切な環境保全措置を講ずること。

景観について
本事業の実施区域は、樅の木山から連なった稜線に位置し、「大分市景観計画」にお いて、本市の景観特性を構成する主要な稜線軸となっており、眺望点候補地のみなら ず、周辺の幹線道路からの眺望景観や集落からの景観と不調和とならないよう配慮す る必要があり、人の視覚特性に近いフォトモンタージュと乖離することがないよう、 眺望景観の影響を回避し、又は極力低減すること。
特に、本事業は、既に西側の九六位山の稜線付近で別の風力発電事業が進んでいる ことから、本事業と別の風力発電事業が一団の眺望となるよう、眺望点候補地からの 眺めや、色調の一体性等に、十分考慮する必要がある。
また、環境影響評価の調査・予測・評価に基づいた環境保全のための措置を確実に 実施するとともに、「大分市景観計画」との整合を図り、景観形成基準を遵守すること。

 

 

住民の同意のない風力発電事業を中止することを求める署名と関連資料

署名活動を開始しました。

 

住民合意のない風力発電事業計画の中止を求める要望書への賛同署名です。

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署名用紙

 

裏面に資料として、住民や会員の声をまとめたものを印刷して使用しています。

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署名用紙裏面資料

 

また、署名活動をする際の説明用にチラシも作成しました。

2月21日投票の大分市議会議員選挙で、大分市佐賀関地区・坂ノ市地区での風力発電事業の是非を争点化しようという呼びかけを含んでいます。

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簡易ビラ 市政の争点に