大分県の風力発電を考える

風力発電を考える会おおいたのブログです。

一尺屋の住民グループと大分市に要望

6月7日、大分市佐賀関地区の一尺屋の住民団体「自然と一尺屋を守る会」と共同で、大分市に要望書を提出しました。

f:id:thinkwindpoweroita:20210611173657j:image


大分市環境部長と環境対策課が応対してくださいました。

f:id:thinkwindpoweroita:20210611173720j:image


参加者からは、事業者・関西電力が区長(自治会長)を抱き込んで、反対住民の動きを妨害していることの不当性が出されました。

環境部長は、関西電力に住民に説明する姿勢が足りないとし、大分市から住民に丁寧に説明するように要請すると応じました。

 


住民から出された声の抜粋

「地域では区長だけの同意で住民に知らせがないまま、関西電力が事業を強行しようとしている」

「地域の総会でまともな説明がないまま、同意の議決をしたが、一度議決したらそれは変えられないと区長が言ってる。実際には、住民の多数が反対の意見」

「地域で住民の8割の反対署名を集めたが、区長が強硬に推進姿勢を変えずとりあってくれない」

森林伐採と工事で水害・土石流・海の汚染のおそれがある」

「計画で切られる予定の尾根の山桜は、西南戦争の際に官軍が地域住民を説得して、展望所を設置し、お礼に錦の御旗などを賜うたという記録の残り、住民が大事にしてきた場所」

f:id:thinkwindpoweroita:20210611173740j:image

大分市に提出した要望書は以下の通りです。

 

風力発電建設計画に関する要望書

2021年6月7日
大分市長佐藤樹一郎 殿


自然と一尺屋を守る会
風力発電を考える会・おおいた

 

市民の暮らしと福祉の向上にために、日々ご尽力いただいていることに敬意 と感謝を申し上げます。
さて、大分市臼杵市の境界に位置する佐賀関半島の尾根には、コスモパワ ー(株)、関西電力(株))2社による風力発電建設計画が進められています。
これまで佐賀関地区での住民説明会、「風力発電を考える」つどいでなどで は、風力発電施設建設による生活となりわい(農林水産業業)への影響、低周波 音による健康被害森林伐採による自然環境・景観の破壊、土砂流失・増水な どによる自然災害、希少生物への影響などを危惧する声が多数寄せられていま す。
また、関西電力(株)は、環境影響評価準備書に対する経済産業大臣勧告(騒 音・土地の改変・鳥類に対する影響)を受けた改善措置に取り組まれていると聞 いていますが、その内容についてはいまだ説明がありません。その一方で事業 実施の準備は着々とすすめています。
さらに、住民説明会での意見・質問にまともに答えません。関係住民が建設 計画への銀談を申し入れても、マスコミは入れての話し合いは拒否するなど、 かたくなな秘密主義の姿勢です。住民への情報開示や説明不十分との批判と怒 りの声が随所で聞かれます。
つきましては、下記事項について善処されるよう要望したします。


1、風力発電施設建設に対する地元住民の率直な気持をうけとめていただき、
今後の対応方に生かしていただくこと。
2、電力事業者に対し、事業内容の迅速な情報開示、住民の意見・要望には真
摯に対応するよう指導・助言すること。
以上