大分県の風力発電を考える

風力発電を考える会おおいたのブログです。

経産省に問い合わせしました(環境影響評価書の景観部分について)

8月9日、経産省電力安全課より、(仮称)大分・臼杵ウィンドファーム事業(事業者:関西電力子会社)の環境影響評価書の景観部分について電話問い合わせのお答えを督促してようやくいただきました。

以前の会のブログより

https://thinkwindpoweroita.hateblo.jp/entry/2022/04/11/190217

 

風力発電施設の審査に関する技術的ガイドライン」(環境省 2011年)

https://www.env.go.jp/press/13643.html

 

担当者「技術的ガイドライン」は、国としての技術的なアドバイスをしたもので、関西電力が、フォトモンタージュ法などを用いて、総合的に評価したもの。環境影響評価法の仕組みとしては国の審査は、ガイドラインに沿っていないことを問題にするものではない」

当会事務局長「環境影響評価を行った会社は、『ガイドラインに沿ってない』という質問に対し、それを認めながら『国の審査は受けている』と開き直った。『景観に影響はない』と評価した根拠も示さず、断言してるだけ。丁寧に説明して合意形成をしようという姿勢ではない。人気の海水浴場の景観への影響もフォトモンタージュでは明らかにあるのに、合意形成の範囲に観光業者を含めてもいない。合意形成のない事業は認可しない、ということは大臣が繰り返し答弁してる」
担当者「評価の根拠を説明するのは、議論して合意形成をはかるのに必要なこと。事業者には、丁寧に説明して合意形成をはかるように指導する。これまでもそう指導してきた。指導しても姿勢を改めない事業者もいる。丁寧な合意形成をおろそかにすると事業に不利になるだけ」

 

担当者が明言したわけではありませんが、関電が、丁寧な合意形成を重視せよという経産省の指導を、事実上無視していることを示唆したものと受け止めました。

4月の環境影響評価書説明会の直後から、経済産業省電力安全課に、関西電力の環境影響評価書が「風力発電施設の審査に関する技術的ガイドライン」の景観評価のところをふまえていない、ということについて問い合わせしていました。
お答えまで3ヶ月以上を要した理由は聞きませんでしたが、対応に苦慮したのだと思います。

 

合意形成をめぐっては、「一尺屋の自然を守る会」の会員さんが、地区の同意決定には手続きに不当があったとして地区を提訴しました。当会は原告を応援します。

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