(仮称)大分南風力発電事業(臼杵市野津~佐伯市本匠・弥生)環境影響配慮書を読む
「(仮称)大分南風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」が4月28日から6月3日まで縦覧されています。インターネットエクスプローラーと純正のacrobat readerでないとみることができません。
前の「(仮称)彦岳風力発電事業」と同じように解説します。
発電所出力最大75,600kw
単機出力最大4,200kw
最大18基
「配慮書」が何が言いたいかは、最後のほうの「総合的な評価」だけ読めばわかります。
風力発電施設建設の影響をいろいろ書いていて勉強になるのですが、結論は右に示す事項に留意することにより、重大な影響を回避または低減できる可能性が高い」ということです。対策すれば影響は大したことにはならない、という結論です。
特に騒音や低周波音(低周波振動)について、風車から2.0km以内のことしか検討されていません。これは環境省やその検討会が、2.0km以上のことについて「わからない」ことをあたかも被害がないかのように記述しているせいです。
特に低周波振動についてはもっと遠くの地点での被害の訴えがいくつも出されています。
総合的な評価で気になる部分があったら、要約版のその部分を読んでみればいいと思います。
あとは要約版の図表を見て気になるものをチェックしていきます。
風力発電機の輸送ルートというのは、基本的に工事車両が通る道路です。工事が大規模になれば工事車両は増えます。幹線道路から風車予定地までの道路整備で森林伐採や土壌破壊も広くなされる、ということです。
風車建設予定地の近くにこういうものがある、という地図も掲載されています。
事業者に提出する意見書には、難しいことを書く必要はありません。ひとことでもご自分の素直な思いを書けばいいのです。
それにしても、いまどき意見書をメールで送ることができないなんて……
(仮称)大分南風力発電事業に係る計画段階環境影響配慮書 要約版 メモ
p3
発電所出力最大75,600kw
単機出力最大4,200kw
最大18基
p4 地図
p17
定格出力4,200kw
ローター直径110〜120m
ハブ高さ80〜90m
高さ130〜145m
p20 風力発電機の輸送ルート(案)
p33 配慮の必要な施設等の配置
p34 配慮の必要な施設等との位置関係(0.5km刻み)
総合的な評価
いずれの項目においても
「右に示す事項に留意することにより、重大な影響を回避または低減できる可能性が高い」と結論